バンスキング2/Oriyanの解説

00 前書き

 

さて1stのOriyanの解説に続き、2ndもアップ致します。

Facebookにアップしていた解説をまとめた内容になりますが、後書きにて新たにこのバンスキング2の総論を書きましたので是非、ご覧下さいませ。

 

まずは東京バンスキング2の「総天然色の世界」をご堪能下さい!(^^)

 

※NEW ALBUMにて楽曲試聴、歌詞と共にご覧頂くのも楽しいかと思います。

https://www.tokyo-vanceking.com/new-album

01 生伝

さて今回新たに4人ボーカルの体制となりそのみんなで歌えるような曲にしたい、という事がありました。例えばThe Bandの「ザ・ウェイト」のような。。そして今回の東京バンスキング第二章のトップを飾る「生伝」は、試聴でも聴かれるように最初にサビのコーラスが来る構成ですが、このサビのメロディを作ってからなかなかその歌詞も、また先のメロディも全く浮かびませんでした。

そんなある時に、ふと友人と箱根駅伝の話になりまして。。
あ、駅伝が合うかも!と思って歌詞を作り出しました。

胸に光を
肩に絆を
腕に誓いを
足に翼を

これは胸に希望を抱き、肩に走者の絆であるタスキを、腕に全員の誓いを持って、足に翼があるように駆けてゆく、、、まさしく駅伝のランナーの姿なんです。

そこで生きることを次の世代に繋ぐ、という事を駅伝にかけて「生伝」というタイトルにしました。そこまで出来れば、後は歌詞もメロディも怒濤のように溢れ出しました。

Aメロは全部で4番ありますが、それぞれの違う人生観を歌っております。
そしてその節ごとの最後に、このフレーズが入ります。

the new life goes on and on

新しい生命は延々と続く、、。

そのAメロをShinobu、蒲原アッキー、私と交代でメインを歌い、最後に大サビのフレーズをマヨが天使のように歌い上げます。

Don't be afraid
Don't be so scared
The tree of life is eternally green

恐れないで 
おびえないで
生命の木は永遠に緑だから

そして、生伝の「胸に絆を~」サビのフレーズが重なり合います。

全体を通していささか輪廻的な詞になりましたが、特に宗教観とかそういう事ではなくグローバルに捉えて頂けると幸いです(^^)

またそれぞれのボーカルが非常に個性的で、また間奏の坂上真ちゃんの素晴らしいギターソロもあり、最後の掛け合い、盛り上がりは凄まじい出来となっております。

02 愛のトワイライトゾーン

この曲はサビのフレーズが出来た時は、マヨをメインにスペースオペラ的な曲にしよう!と思ってました。ご存じな方も多いと思いますが映画「フィフスエレメント」で後半にエイリアン歌手が歌うシーン、、あのイメージでした(笑)

 

ただ作って行くうちになんかおどろおどろしくしたくなってきて、で、イントロにウルトラQの有名なフレーズを入れた時に、あ、マンハッタン・トランスファーのトワイライトゾーン、みたいな曲にしよう!と思った訳です。

トワイライトゾーンは元々は50年代にアメリカで有名になったSFテレビドラマです。で、円谷さんがトワイライトゾーンみたいなドラマを日本で作りたい、というのがウルトラQになって、それからウルトラマン!に繋がる訳ですが、、それはまた別のお話ですね(笑)

 

で、またそこからアレンジをして行くと「愛のコリーダ」風になってきまして。。じゃあ両方混ぜて「愛のトワイライトゾーン」にしちゃおう!ってなった訳です(^_^;)

 

当初、マヨをメインボーカルで考えてましたが、マヨの提案でデュエットにしたいとの事で、アッキーに相棒をやってもらいました。これがなかなかにハマリまして。。ちょっとエロチックな歌詞と相まってデュエットは正解だったな、と思います(^^)

 

それと3番に英語の歌詞を持ってきたんですが、元は私が作りましたがあまり自信がなかったのでw、当方のスタジオでの長年のお付き合いであるナレーター、ケビン・グレンツさんに補作してもらいました。

 

それと特筆すべきは、ベースを弾いてもらったJABBERLOOPの永田雄樹!なんと1テイク終了!しました。

その永田くんの間奏での圧巻のベースソロと、真ちゃんの遠鳴りのギター、アッキーのスキャット、そしてShinobuの雄叫びと狂乱の間奏となっております(笑)

04 Riverside Walk

曲的には、いわゆるモータウンシャッフル、と言われるビートになります。

元はシュープリムスの「恋はあせらず」ですね。
後年フィル・コリンズやレベッカのNOKKOもカバーしてましたね(^^)

この曲は手前味噌ながら非常にポップな仕上がりに出来たなあ、と満足しております。

私の心の師匠とも言える、大瀧詠一さん、また山達さんの影響も大、ですね(笑)

演奏的にはベースの永田くんも素晴らしいし、ギターの真ちゃんのソロも秀逸です!
さらに美和さん、実穂さんの女性ホーンセクションも凄く頑張ってくれております(^^)

ただ、実はこの曲は、歌詞をむしろ注目してもらえると私的にはとても嬉しいです。

今回は若いアッキーと、その相方役としてマヨに歌ってもらいましたが、シチュエーションとしては私の世代以上の夫婦の曲だと思って聴いてみて下さい。

さて、この歌詞は2番から読むと判りやすいです。

~あれは去年の冬 倒れた石だたみ
めざめたベッドの中 キミの涙をみた~

実は4年前に亡くなりました、私の親父の体験を元にしております。親父は本当に真面目な人で、仕事一途にやっておりまして。。70を過ぎてもひたすら作業していた仕事終わりに、脳梗塞で倒れました。。

まあ、そんな状況でふと気がついたらベッドでお袋の涙を見たり、そして1番に戻りますが、長年連れ添った嫁と手を繋ぐなんてとても恥ずかしくて出来なかった事なんですが、手を持ってくれないと歩くのも心許ないので手を繋いだ。。そんな光景ですね。

あ~まんざらじゃない、訳です、それもまた(^^)
そして、昔の流行歌の一つも歌いたくなった親父がそこにいます。

それから親父は奇跡的に復活しました。。その後10年以上も元気に頑張りました。

実は最初は私が歌ってましたが、私より全然歌唱力のあるアッキーに是非歌って欲しい、と頼みました。アッキーもこの曲の内容なども質問してくれて、また自分で本当に良いのか?と何度も言ってくれました。。アッキー、ナイスガイです!(^^)

でも、アッキーに歌ってもらって良かったと思います。
だって素晴らしいポップチューンになりましたので。。

出来たらいつまでもアッキーに歌って欲しいな、と思っております。。
いつか私が居なくなっても。

03 愛しい人~Shinobu Wailz~

こちらは元々、テネシーワルツみたいな王道なカントリー・ワルツを書きたいと思ってまして、そこにShinobuというピッタリの素晴らしいボーカリストと知り合えましたので、Shinobuのイメージでメロディを作りました。

Shinobuに歌詞を書いてみないか?とお願いしましたら2つ返事でOKしてくれ、とっても曲にあった歌詞をつけてくれました。

この詞の内容は彼女から聞きましたが、ここでは公表せずShinobuにどこかでお任せしたいと思います(^^)

正直、前曲のディスコ系「愛のトワイライトゾーン」からのこのワルツ、という揺れ幅は凄いなと思いますが、ま、それが1作目のジャズからのバンスキング流なんでもアリ、と受け止めて頂ければ幸いです(^_^;)

ともあれShinobuの素晴らしい歌唱力を是非、聴いて下さい。

そしてアッキーもアレンジしてくれたコーラス隊は、あのイーグルス的ハーモニーを狙っております。

後世に残るような曲になれば、と思います(^^)

05 Yura-yura


アナログレコード的にはB面の1曲目になります(笑)

さてこの曲は、今回のアルバムの中で一番最初に作りました。


実はファーストを出す前に作っておりましたが、ファーストのジャズ志向とは異なっておりましたので入れないで今回に入りました。

この曲は、ボーカルのマヨの声のイメージで作りました。
、、なんか和風な曲がマヨに合うのでは、と(^^)

一番近いのはチャゲ&飛鳥の「万里の河」でしょうか。。
でも私としてはポール・サイモンの「ダンカンの唄」なんですよね。

なので、間奏は絶対にケーナにしたい!と思っておりました。

とりあえず打ち込みで入れてましたが、マヨから紹介して頂いたトランペットの美和さんにお願いし、元来はサックスの大御所の武田和大さんに、これまたご無理を言いましてケーナを録音させて頂きました。。いや~でも本当に感動でした。武田さんは素晴らしい!(^^)

なんだろう、あのケーナの響きは独特で、やっぱり和ではない南米の響きがあるんですね。。なんだかケーナの話に集中してしまいましたが(^_^;)、この曲は凄くマヨに合ってるし、私も自分の中で好きな作品の一つになりました。

あまり作詞などは正直今まで全く自信がなかったんですが、この曲の一節

~通りすがりの 鼓動の中で
 残り香だけを 覚えてる~

ここは良く出来たなと自惚れております、はい(^_^;)

06 Heart and Soul

これはもうShinobuのボーカルのイメージで、書き下ろした曲です。
頭からシンガーのトップトーンでインパクトをつける、こういう手法は例えばビートルズの「Don’t let me down」とか昔から色々ありますが、見事にShinobuにハマりました(^^)

曲調として最初は70年代R&Bを意識して作ったんですが、結果的にはすごくローリングストーンズ、っぽいなと思います。。もっともストーンズは、R&Bを母体としてますから間違っちゃあいないんですが(笑)

シンプルかつタイトに、JABBARLOOPから参加しておりますベースの永田くんとギターの坂上真ちゃんがとっても良い仕事をしております。。おっと、サックスの永井実穂さんを忘れちゃいけない!
永井さんってすっごく器用だしセンスあるし、オマケに美人ですので、これからもっともっと売れると思いますよ(^^)

歌詞の話も少し。こちらもShinobuのイメージで書かせて頂きました。


Lock me in your heart、という曲もありますが、直訳的に言うと貴方の心に私を閉じ込めて、って感じでしょうか。。そしてコーラスがHerart and soul~身も心も打ち込んで~と追っかけます。

昔の男を散々捜して古ぼけたバーで働いてる所を見つけたんだけど、相手はもう自分の事を覚えてない。。。
やがてカウンターに座ってた女がふと外した指輪が転がる、、それを見て男はハッと想い出す。

というまあ、一昔前のハードボイルドな劇画のような内容です(笑)

ともあれ、Shinobuの素晴らしいシャウトをお聴き下さい!(^^)

07 夕陽の欠片

メインのサビははアッキーと私で歌っております。

この曲は当初は60年代のR&B系ポップス、例えばフォートップスのような曲をイメージして作りました。ベースラインなんかはまさしくそういうフレーズですね。

ただ仕上がってみると、こりゃあグラスルーツだな、と。

やはり60年代に何曲かヒットを飛ばした、アメリカのポップスバンドです。
当時はダンヒルレーベルからのバンドでダンヒルサウンドとも呼ばれ、ホーンセクションが入った派手やかなアレンジが特徴でした。いや~大好きだったんですよね、私(^^)

グラスルーツの大ヒット曲「今日を生きよう」はご存じの方も多いと思いますが、まあそれでShinobuにサビ前に、1234~!のシャウトをパロディー的に入れてもらった訳です(笑)

だったらちょっと現代風のグループサウンズ的な感じにしちゃおう、って事で、かなり甘酸っぱい歌詞を載せてみました。。それなりの青春ソングになったんじゃないかなと思っております(^^)

ホーンセクションも美和さん、実穂さんコンビが凄く頑張ってくれました。
特に間奏のフレーズは私もとっても気に入っております。

ともあれこの曲は楽しく聴いたり、踊ったりしてもらえれば嬉しいです!

08 月の光に抱かれて

アルバム最後の曲となりました。「ツキノヒカリニ イダカレテ」と読みます(^^)

月の光、と言えばドビュッシー。。私はピアノ弾きではありますが、実は子供の頃にピアノを習った事はなく、中学でビートルズに目覚めてギターから入りました。

でもギタリストの競争率は高く、こりゃギターじゃあ食えないな、と思ったので18くらいからピアノ、キーボードを勉強し始めたんです。なので私は一切、クラシックは通ってないピアニストなんです(笑)

ただドビュッシーは子供の頃から家にレコードもあったりして「子供の領分」なんて大好きで良く聴いてました。そして月の光。。。本当に綺麗なメロディーだと思いますし、いつかこの曲に日本語の歌詞をつけて演奏したい、と。。それは長年の夢でした。

 

ただかなり展開もある曲なのでちょっと無理かなあと思ってたんですが、改めてビリージョエルも「THIS NIGHT」でべートーヴェンの悲愴を上手く取り入れてるじゃないか、良いとこ取りでもいいんじゃないか、と思い直して「月の光」の本当に最初の一部を使わせて貰ったんです。本来、拍子も4/4ではないんですよね、オリジナルは(^_^;)

 

ちょっと思い入れが強くて前置きが長くなりました。。ともあれそうやって短編的に作ったメロディにちょっとムーディな歌詞を乗せて、マヨに歌ってもらいました。

流石はマヨです。思った以上に完璧なソプラノトーンで歌ってくれました。

 

その後の展開はリズムを入れてジャジーな間奏となり、渋めのコーラスと相まって気持ち良い空間を作りました。。この間奏は「月の光」に乗って夢の階段を上がっていくようなイメージです。

 

美和さんのミュート・トランペットがマイルスのように響き、真ちゃんのギターがラリー・カールトンのように舞います。。そしてまた最後にリフレインとして、マヨのボーカルでアルバムの幕は閉じます。

09 後書き

 

最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。

 

バンスキング2に関しては、元々アルバムとして出そうというより、シングルとして1曲ずつ配信しようと思っておりました。ただ色々と曲が増えるに従って、CDにして欲しいという嬉しいご要望もあり、また私自身もアルバムにしたくなっていきました。

なので1stに比べてトータルなコンセプトはなく、オムニバスな形式となっております。

 

1曲目の「生伝」のゴスペルタッチな曲に始まり、70’sディスコ風あり、カントリーあり、モータウン、民族風、R&B、そして最後はクラシックからの引用と、かなりバラエティーに富んでおります。。っていうか、1つのユニットでここまでやるのはちょっと反則な気がします(^_^;)

 

ただそれを可能にしたボーカル陣とバンドスタッフの許容力に救われたかな、と。。どこを取ってもハンパじゃないバンスキングらしさ、は充分にあると思いますしそこをご堪能頂ければ幸いです。

 

そして1stの和製ジャズからまた随分変遷しましたが、3rdではもっとビックリする事があるかも知れない、、、と予告しておきますね!(^^)

東京バンスキング 初代座長

 

折橋 久登

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